1.緊急発売 免疫力アップ「アシュワガンダ」

経済産業省所管の公的研究機関 国立研究開発法人 産業技術総合研究所 (National Institute of Advanced Industrial Science and Technology 略:AIST) 傘下の 細胞分子工学研究部門 (Cellular and Molecular Biotechnology Research Institute 略:CMB) 発表の大ニュースです。

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首席研究員ワダワレヌーと招聘研究員カウルスニルは、インド工科大学デリー校(IIT-Delhi)のDurai SUNDAR博士と共同で、アシュワガンダ とプロポリスに含まれる天然化合物がウイルスの侵入と増殖を阻害する能力を有するかを分子ドッキングツールにより調べました。

そして、プロポリスからCAPE、アシュワガンダからウィザノン(ウィザフェリンAでない)を見出し、SARS-CoV-2 (重症急性呼吸器症候群コロナウイルス2型は、新型コロナウイルス感染 / COVID-19 の原因となる) の増殖に必要なメインプロテアーゼを阻害する可能性を発見しました。

またウィザノンは、ウイルスの侵入に重要な働きをする膜タンパク質TMPRSS2を阻害することも予測しました。ウィザノンは、アシュワガンダの茎に特に豊富に存在することも示されています。

アシュワガンダとプロポリスは、世界中で手頃な価格で簡単に入手できるものですが、その効果を実験室や医療機関で更に検証する際には、有効成分(ウィザノンやCAPE)の含有量に注意する必要があります。

これらの研究は、インド科学技術省バイオテクノロジー庁(DBT)とAISTが支援するDAICENTERプロジェクトの下で行われ、2本の査読論文に受理されています。

アーユルヴェーダの薬草アシュワガンダからウィザノンおよびプロポリス(CAPE)の2つの天然化合物が、ウイルス増殖に必要なメインプロテアーゼMproを阻害する可能性があることを見出しました。

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インドで珍重されてきた薬草「アシュワガンダ」にがん細胞の増殖を抑え、老化を防ぐ効果のあることが独立行政法人・産業技術総合研究所の動物実験などで分かった。

アシュワガンダはインドで滋養強壮や長寿薬として効果があるとされ、アシュワガンダは疲労回復の健康食品などとして海外でも市販されている。ナス科の植物で平地に分布し、インドのほかネパールやパキスタンにも植生する。

産総研は科学的な検証がないアシュワガンダの有効作用に注目。その葉をアルコールで抽出した成分が、正常細胞とがん細胞に与える影響を動物実験などで調査したところ、がん細胞を死滅させ、正常細胞の老化を防ぐ効果があった。

さらに化学的な分析を行った結果、ウィザノンと呼ばれる物質が「p53」というガン抑制遺伝子を活性化させ、がん細胞の増殖抑制や正常細胞の老化防止を導くことが分かった。

産総研では、アルツハイマーやパーキンソン病へのアシュワガンダの効果についても研究を進めており、「健康補助食品や老化防止の化粧品の開発などにつなぎたい」としている。

【用語解説】 アシュワガンダ

インドやネパールの乾燥地などに自生するナス科の低木植物で、約2メートルに成長する。「アシュワガンダ」はサンスクリットで「馬」を意味し、飲めば馬の力を得るなどといわれることが語源とされる。

● リンク元 図解有り : ネズミを使った動物実験で、通常は皮下腫瘍が肥大化する(上)のに対し、アシュワガンダを投与すると腫瘍は縮小した(下)(産業技術総合研究所提供)

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